楽劇「トリスタンとイゾルデ」:カルロス・クライバー&ドレスデン
お盆なら、少しゆっくりと聞ける時間を作ることができるので、「トリスタンとイゾルデ」を聞いてみました。このCDも、15年も家の棚にあったのに通して聞くのは今回がはじめてです。
第1幕の前奏曲が10分27秒。客席に座っている気持ちになって音楽に身を任せます。しかし、ラジカセのような再生装置では、最初と最後が全く聞こえん。弱音は、ボリュームをいっぱいにして、劇場での音を想像するしかありません。私の場合、コントローラーを手に持って、音量を強くしたり弱くしたりして何とかクラシック音楽を聞いています。「こんなことまでして、何で聞いてんねん!?」と思うことがよくあります。まあ、やっぱり好きなんでしょう。
私の耳がついていかないこともあるようですが、クライバーは、どんどん音楽を進めて行くように思います。このCDでも、ワーグナーの音楽が次々に休むことなく波のように迫ってくるように感じます。明るい部分が少ないので、いささか疲れます。聞きながら、「第1幕は、約80分か~。」何て思ってしまいました。また、対訳と解説を読んでいるだけで、私の頭はパンクしてしまいました。80分の第1幕を聞くのに休憩を入れて2時間30分の時間が必要でした。
最初に困ったのは、音が難しすぎることです。ありがたいことにネットで楽譜を見付けたので、次回は、対訳ではなく楽譜を見ながら聞いてみたいです。次に主役であるイゾルデと侍女であるブランゲーネの声が重なって聞こえてしまい、何度か聞いて、声の違いなどを把握しました。第1幕の最後くらいになって、少し慣れてきたと思いきや、第1幕の最後は、2枚目のCDに録音されていました。「3幕まであるので、CD3枚に入っていると聞きやすいのになあ。」などと思ってしまいました。今なら、パソコンなどに取り込めたりもしますが、慣れないので味気ない感じがしてしまいます。それでも、第1幕の最後になると、音楽の美しさの虜になっていました。
第2幕になると、愛の妙薬で愛一筋になったことからか、耳が慣れてきたからか、イゾルデと侍女のブランゲーネの声は、少し聞き分けができるようになりました。CDで聞いているから愛一筋の歌が長いように思うけれど、きっと劇場だと、もっと音楽に浸れると思います。第2場へ移るところなど、ドキドキすること間違いなしです。第2場は、トリスタンとイゾルデの愛のシーンが40分以上も続きます。凄いパワーです。愛のパワー。燃えるような恋です。誰しも、人を好きになるとこんな感じかもしれませんね。そして大切な静か所では、私の装置ではボリュームアップ。音楽に集中できないけど仕方ない。
そして、愛の途中でCDは3枚目になります。気持ちをしっかり保って3枚目に移ります。トリスタンとイゾルデの二重唱のハモリも難しそうです。
第2幕は、この後、男声の引き締まった歌で終わります。これまた、私の装置では、音が低いのでボリューム調整が必要です。
いよいよ第3幕です。第1幕の約半分の長さの前奏曲に続き、ダブルリードによる牧笛。聞き応えがあります。ホルンと二重奏など、すばらしい。恋愛というより、人生には色々なことがあり、どのように生きて行けばよいのか考えさせられる場面が続きます。また、いいところでCDを4枚目に交換します。ここでもボリュームアップして聞きました。オーボエなどと歌との何とも言えない音楽が続きます。どの楽器も名手が必要な曲です。最後は、美しい響きに包まれて静かに終わります。ブラヴォー!!!
一度でいいから、いつか劇場に行ってみたい。やっぱり宝くじでしょうか。
楽劇「トリスタンとイゾルデ」:楽譜
楽劇「トリスタンとイゾルデ」:wiki

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